角田光代さんが直木賞をとったこの作品。
なんか淋しいんだけど、じ~んとくるよなあ、と思っていたら
WOWWOWでドラマ化(映画?)されていたことを知り、さっそく見てみました。
夏川結衣と財前直美かあ。
いいとこついてくるよなあ。
二人とも演技うまいし、小説の雰囲気がそこなわれませんでした。
しかも、群馬の景色の美しいこと。
ナナコの秘密の場所も、想像以上でした。
自分の想像力の乏しさを実感したほど。
ナナコ役の多部未華子もしっくりうまかった。
でも、やっぱり、小説をかなり割愛しているので、不自然な描写も
否めません・・・
テーマを絞って、シンプルに描いているんでしょうけれど。
そこがちょっと残念。
一人ってつらいよね。
心の許せる友達が一人でもいてほしいよね。
そんな思いを過去と現在の二人が重ね合わせる瞬間は涙がとまりませんでした。
昔から一人でぽつんってことはないけど、
グループに属するのが苦手だったし、
二人でべったりも無理だったので、
気が付けば、あれま・・・あぶれてる?なんてことも
あったような。
一人で海外も行っちゃうし、一人で回転ずしも大丈夫。
それでも、落ち込んでるとき「大丈夫?」って
メールくれる友達がいるっていうのは、
心強いものです。
人間ってあったかいな~と思わせてくれて、ほろりとなる
極上の映画です。(ドラマ?)
それにしても豪華な俳優陣。
時々さらっと出てくる
堺雅人の嫌味っぷりが、もうほんと、うまい!
小説のまんま・・・