主人の夏休み。
今年はゴルフ三昧で、私も仕事が忙しく二人で過ごせる休暇は2日だけ。
とりあえず「風立ちぬ」を見に行ってきました。
堀辰雄の「風立ちぬ」をベースに主人公がゼロ戦の設計者「堀越二郎」という
ストーリー。
戦争や関東大震災の醜い部分はすべて排除され、
あの時代をさらっと描いたファンタジー。
たくさんのことが織り込まれ過ぎて、なにをどう理解したらいいのか
混乱してしまいました。
結局、なにが描きたかったのか・・・
もう少し、「堀越二郎」は、殺戮の兵器を作りたいのではなく、美しく飛ぶ飛行機を
作りたかっただけなのに、あの時代は、パイロットもそして敵をも死に至らせる飛行機を
作らざるを得なかったという状況をていねいに描いてくれないと
違和感が残ってしまいます。
結核に侵された妻の命がつきようとしているのに、その手をにぎりながら
寝食を忘れて、その兵器を設計している堀越二郎。
もしゼロ戦が設計されなかったら・・・とつい考えてしまいます。
小説「風立ちぬ」の世界は素敵に再現されていて、涙はあふれてきましたよ。
あと、二郎の声は、ジブリ映画らしい、ひとりよがりだと、私は思いました。