テレビドラマ化を意識して書いたかのような、キャラクター設定。
舞台はホテル。そして、一つの事件を軸におきつつ、
次々に現れる疑わしい人物との心温まるエピソード。
男女の淡い恋心もからめつつ、後半は一気に事件の真相へと
思いもつかない方向へ決着していきます。
スリル満点。
ハッピーエンドとわかっていても、
いったいどうなるの?と
最後のページをめくるまで、ハラハラさせられます。
本だけど、
いい役者でうまく構成された映画を見た気分にさせられます。
「新参者」に手法はちょっと似ているけど、舞台はさまざまな人が行き来するホテル。
その昔、某大手ホテルで勤務していた私には
その当時の光景が思い出されて、なつかしくもありました。
誰もが楽しめる、推理小説です。
一気に読みたいので、秋の夜長、週末の夜更かしにおすすめです。